「座りすぎ(座位行動)」に注意

皆さん、如何お過ごしでしょうか。

さて、今日は「座る」ということについて、お話をしたいと思います。

高齢になりますと、どうしても足腰が弱くなってきたり、活動性が低下して、自宅で座って過ごしたり、、、という
時間が長くなりがちです。

私たちでさえも、仕事がお休みの日は、横になってゴロゴロとすごしたり、、、、

椅子に座ってテレビをみたり、、、、、

それどころか、、、、お仕事の日でさえも、

デスクのパソコンに向かって過ごす、、、という時間が長い、、、

ふと気が付くと、「あれ、一日すわってばかりだったのでは?」なんてこともしばしばです。

私はケアマネジャーというお仕事柄、

普段から、担当させて頂いている高齢者の方に、リハビリをしたり、生活中での活動を続けていきましょう!

などといっています。

でも、、、これって、、、自分ができていない、、、???

そんなことにふと気づかされたりします。

さて、冒頭のお話に戻るのですが、座りすぎる、ということが健康に悪影響を及ぼすらしい、、ということが色んな所でささやかれています。

高齢者のみならず、デスクワークをしている中高年にとっても、メンタルにも悪影響がある、、、などという研究が多くあり、ネット上を探すと色んな論文がみつかります。

座る、ということを、「座位行動」などと呼んだりします。

座位行動の定義ですが、

「座っていたり横になっている状態で、エネルギー消費量が1.5メッツ以下のすべての覚醒行動」

なのだそうです。

ちなみに、メッツとは、安静時を基準にしたエネルギー消費量で、立って会話をしている時で1.8メッツ、普通のスピードでの歩行は3メッツなのだそうです。

そして、、、日本人は座っている時間が世界的に見ても長いそうで、、、、

ある研究では、調査をした世界20カ国中、日本人は最長の座位行動時間で、座りすぎのリスクが高いことが指摘されています。

また、普段運動しているかどうかにかかわらず、座りすぎていると2型糖尿病が多いことを明らかにした研究があります。

普段の運動習慣とテレビを見ている時間の調査が行われた所、運動習慣のある、なしに関わらず、テレビ視聴時間が長いと、

2型糖尿病になる危険性が高いそうです。

(一週間のテレビ視聴時間が1時間未満の人を1としたとき、40時間以上テレビ視聴する人の危険度は1.70となった)

また、オーストラリアの研究では、普段の運動習慣と、座位時間の長さを調べる調査を男女22万人に行ったところ、

普段の運動習慣のあるなしに関わらず、座位時間が長い人は、短い人より死亡する危険度が高いことが示されたそうです。

(一日の座位時間が0~1時間の人を1としたところ、11時間~座位時間の人は1.40となった)

普段運動をしているから、という理由だけで、安心するのは早いかもしれません。

併せて、普段座りすぎている時間が長くないか?という所にも注意をする必要があるようです。

(厚生労働省HPより)

・・・さて、上記のような研究は他にも色々とありまして・・・

たとえば、長時間座り続けることで血流や筋肉の代謝が低下し、心筋梗塞、脳血管疾患、肥満、糖尿病、がん、認知症など健康に害を及ぼす危険性が指摘されていたり、、、、、、

2011年、WHO(世界保健機関)によれば、「世界で年間200万人の死因になる」という発表もあります。

(スポーツ庁WEB広報マガジンより)

また、単に座位行動の長短だけでなく座位行動の質に着目した研究もあったり、、

高齢者の座位行動の中でもテレビ視聴等を含む受動的座位行動の方が不健康、特にメンタルヘルスとの関連が高いことが報告されていたりするそうです。

あまり考えたことはなかったかもしれませんが、、、、、

「座りすぎ」が健康に悪い作用を及ぼす、、ということが少しずつ分かってきた昨今、、、、

会社では、スタンディングデスクなど使い、立ってデスクワークを行うような会社があったり、、、、

時間ごとに立ち上がって体操や運動、デスク内を皆であるく、という活動を行っている会社があったりと、、、、

健康への意識の高まりから、座りすぎを防ぐような施策をしている所ももあるのだとか、、、、、。

高齢者の皆さんの座りすぎはもちろん、、、、

私たち中高年や、もっと若い世代の皆さんにとっても、座りすぎが良くないことが分かってきた、ということですので、、、

できる事から、ストップ!座りすぎ!を始めてみてはいかがでしょうか。

※  厚生労働省HPより  「現時点では、どのくらい座りすぎると健康によくないかはっきりした数字は明らかになっていませんが ~ 中略 ~ 座る時間(テレビを視る時間)が長いほど危険度が高くなっているようです。健康増進施設を利用した運動だけでなく、日常生活で無理のない範囲で座りすぎを避けることを心がけましょう」 とのことです。

 運動・活動は、個人の身体状況にあわせて行われるべきであり、両膝変形性関節症の方がずっと立ちっぱなしだったり無理して歩くことは逆効果のケースもあるでしょう。ご自身の体調に合わせ、できることを、無理なく行いましょう

はっ!!!!

そういえば、、、、、

弊社の営業部長、「ふくまろ」氏も、、、、、

イスの上でねそべって、他の人が座れないようにしておられたり、、、、、

食事をとられるわけでもないのに、スタッフの昼食時に昼食用テーブルのイスに陣取っておられるのも、、、、、

私たちスタッフの体のことを考えていてくれたのでは!!???

部長!ありがとうございますっ!

スタッフの体のことを心配し、立つことを促すためにイスに座っておられる営業部長
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