メカニカル・メタマテリアル

皆さん、こんにちは

すっかり、暖かくなりましたね♪

淡路島で有料老人ホーム、ケアマネジャー、デイサービス、ヘルパー、放課後等デイサービス、就労継続支援B型作業所、飲食などの事業所を運営している、豊生ケアサービスでございます。

さて、本日のブログですが、、、、

のっけから、舌をかみそうな、、、、なんだかよくわからない言葉なのですが、、、、

皆さんは、

「メカニカル・メタマテリアル」

という言葉を聞いたことがありますでしょうか?

初めて聞いたよ、という方も多いかもしれません。

メカニカル・メタマテリアルとは、

微細な構造を連続的に成形することで、全体として、従来の材料にはない特殊な性質を持つ材料のことです。

特別な構造を人工的に作り出すことで、新たな機能や特性を実現します。

たとえば、ハニカム構造、という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

六角形の小さな小部屋が連続的に並んだ構造で、非常に効率的に空間を利用し、また全体として強度と安定性を提供している構造なのですが、、、、

このハニカム構造、ハチの巣からインスピレーションを得て、発見されたという説は広く知られています。これは自然界に存在する構造からヒントを得ることができる、という有用な例であり、こういった構造を利用して、従来の素材とは違う軽くて丈夫な材質を作る、といったことは、メカニカル・メタマテリアルの一つ、と言えます。

もちろん、自然界には存在しない微細な構造を連続的に成形することで、従来の性質ではなし得なかったような、特別な機能や特性を獲得することもあるかもしれません。

3Dプリンタの広がりとともに、手軽に、安価に、様々な構造を連続的に成形できるようになったということで、こういった研究が、いま盛んにおこなわれているのだそうです。

、、、、と、ここから、介護の話とかかわってくるのですが、、、、、

「ころやわ」 転倒骨折のリスクを低減する床材

株式会社 Magic Shields(マジックシールズ)という所が作成している床材なんですが、、、

これ、なかなか、、、すごいです、、、

ゆっくり荷重がかかるようなとき、、、、たとえば、、、歩いたり、ものをおいたりしても、床はへこんだりしないのですが、、、、

急な衝撃を与えると、、、、、なんと、床がへこんで衝撃を吸収する、という仕組みなのです、、、、

つまり、、、普段は固い床だけれども、、、、

転んだりしたときに、しっかりと衝撃を吸収することができる床、、、、、

ということです。

ちなみに、衝撃吸収性は、約4センチのベッドサイドマットレスと同程度。

一般的なフローリングと比べると、転倒時の衝撃を約半分程度にまで抑えられるのだとか。

詳しくはリンク先のWEBページを見て頂くとしまして、、、

非常に興味深い床材となっております。

これ、、、、、、、実際に多くの高齢者の方と接している立場から言わせて頂きますと、、、、

非常に有用な床材である、、、と思います。

先ほど、4センチのマットレスと同程度の衝撃吸収性がある、と言いましたが、、、

じゃあ4センチのマットレスを敷けばいいじゃないか、それとどう違うの、、、という人がおられるかもしれませんが、、、、、

全く話の次元が異なりまして、、、

仮に4センチのマットレスを敷き詰めますと、転んだときだけではなく、物を置いた時も、歩いた時も、、、すべての場合に等しく衝撃を吸収しますから、、、、

歩行時のマットの沈み込みのため、頻繁に転倒することが予測されますし、、、

そもそも、ベッドを上に置けない、、、とか、

なんせ足元が余計悪くなって仕方がない。

ふかふか、と沈み込む状態では、頻繁に転倒が発生することが容易に予測できます。

、、、、逆に頻繁に転ぶことで、、、衝撃吸収されたとしても、、、、

転倒・骨折リスクを上昇させることにもなりかねません

一方、この床材ですと、普段は固く、沈み込まないために、車椅子、歩行器、杖もOKですので、たとえば最悪ベッド周りにだけ配置する、、ということも可能かと思います。

床材の厚みは1センチ程度、ということですから、段差解消の小さめスロープを配置したり、、、、

床見切り材のへの字押さえみたいなものを敷いて段差をスムーズにしてもよいかも、、、、。

もちろん、経済的に余裕がある方の場合は、フローリング全面をこの床材で施行することもありかもしれませんね。

ネックになるかもしれないな、、と思われるのが、価格面です。

1㎡あたり、3万円程度施工費用がかかる、ということと、10年程度が耐用年数とのことです。

とはいえ、そこまで下肢機能が衰えている方ですと、状態像としては、かなりの高齢者の方である、と推察されます。

そのため、10年の耐用年数、といえば、次の施工は不要になる、、、という方も多いかもしれません。

この床材が住宅改修で適用になっているかどうか、私は知らないのですが、、、、、

一度、確認してみようかな、、、

、、それとは別に、WEBサイトをみてもらえれば、「ころやわレンタル」なるサービスのラインナップもあるようなのですが、、、

こちらは月額700円でタイルカーペットのようなものをレンタルできるみたいですね。

衝撃吸収は先ほどのものと同じ、カーペットの厚みは1.2センチ、へりには勾配をゆるやかにしたスロープも配置ということですから、、、、

まずはこちらで機能性を試してみて、、、よければ購入・導入、、などといった方法もよいかもしれません。

この「ころやわ」シリーズ、、、、

転倒が不安な方には、ちょっと、注目の情報ではないでしょうか。

もちろん、、、衝撃吸収というだけですので、骨折を百パーセント防げるというわけではありません。

本来は、そもそも、転ばないように手すり設置など環境を整えるのが基本の「き」ではありますが、、、、

手すりがあっても転んでしまうことがある、ということを私たちは多くの高齢者の方を支援してきた経験から知っています。

そしてそして、、、、手すりなんかおいてほしくない、邪魔だ!という、、、価値観をお持ちの方がいることも。

そんな方には検討の値打ちがあるのではないかな、、と思いました。

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