アルツハイマー型 認知症のおくすり

寒い日が続きますね。

こんなに寒いと、外に出るのがイヤになってしまいますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、今日は、少し残念?なお話しを、、、、

タイトルにもあります認知症、とりわけアルツハイマー型認知症は、現在、根本的な治療はできない、と言われています。

アルツハイマー病の原因がそもそも、完全には解明されていないわけですが、

○ 脳の神経細胞の外側にタンパク質のゴミ(アミロイドβ蛋白)が溜まる

○ 30年以上もの年月をかけて、神経細胞内で「タウ蛋白」という物質が変化し、やがて脳の神経細胞が死んでしまう

という、上記が原因ではないかと言われているわけです。

そして、現在、アルツハイマー型認知症のお薬で処方されるのは、上記に作用するわけではなく、あくまでも認知症の進行を遅らせることができる、とされる作用をもつお薬だけです。

そんな中、日本の製薬大手エーザイと米バイオ医薬品大手バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」というお薬に注目があつまっていました。

なぜなら、従来の認知症のお薬とは違って、このアデュカヌマブというお薬は、上述したアミロイドβ蛋白というゴミをつくらないだけでなく、たまってきたゴミを掃除する、という効用、、、つまり、アルツハイマー型認知症の原因に対して効果が期待されていたからです。

ゴミがたまらなければ、先に述べた通り神経細胞が死ぬことも減少するはずであり、これは認知症の治療に大きな期待ができる、まさに夢の新薬、、、という触れ込みで、私自身、大いに期待を抱いたのですが、、、、

欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は17日、日本の製薬大手エーザイと米バイオ医薬品大手バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」の販売承認を拒否

、、、というニュースがありまして、、、、

これはつまり、、、、

欧州医薬品庁では、「臨床試験(治験)で十分な効果と安全性が確認されなかったと判断した」ということに他なりません。

それ以前に、米国食品医薬品局(FDA)では、2021年6月に医療用として承認されてはいるのですが、、、、実は、これもその有効性を巡る曖昧な臨床試験結果のために議論を呼んでいるそうで、「有効であるという証拠がない」などのとんでもない理由によりFDA関係者が三人も辞職する、という何やらキナくさい話までありまして、、、、、

夢は夢のまま終わるのか?、、、いや、しかし、このお薬は有効であり、、、認知症治療に新たな光をもたらしてくれるはず!という思いを抱いていたところに、、、、このニュース、、、、。

効果がないのにあるかのように宣伝するものを「サギ」というのですが、、、、

私自身は、多くの高齢者のQOLを下げる原因となっている、アルツハイマー型認知症、、、、

なんとか効果があることを期待してしまうのですが、、、、、

なお、リンク先の記事中にも記載がありますが、日本では、厚生労働省が12月22日に開く専門部会で承認可否を審議する予定だそうです。

効果のないものを保険適用するなど、財源の無駄遣いはやめていただきたいですが、、、、

効果があるとよいなぁ、、、と、、、まだ期待してしまっている自分がいます。

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