寒い毎日、積みあがるコロナ患者数、、、、
コロナと寒さが止まりません。
それでも、地域の福祉力となるべく、今日もスタッフ一同、奮闘している豊生ケアサービスです。
さて、少し前になるのですが、厚生労働省が、第16回健康日本21(第二次)推進専門委員会の資料を出しました。
その中の一つが、表題にもあります「平均寿命」と「健康寿命」です。
平均寿命はわかるかと思いますが、健康寿命という言葉はあまり耳にしたことがない、という人もいるかもしれません。
まぁ、文字をみたら想像できるかと思いますが、、、簡単に言えば、元気で過ごせる平均的な年齢、といった所です。(色々と指標があるようですが、割愛します)
さて、この資料によりますと、、、
平成22年の段階では、男性の平均寿命が79.55歳、健康寿命が70.42歳、、、
女性の平均寿命が86.30歳、健康寿命が73.62歳ということでした。
これが、令和元年になりますと、、、、
男性の平均寿命が81.41歳、健康寿命が72.68歳、、、
女性の平均寿命が87.45歳、健康寿命が75.38歳になっています。
簡単にまとめますと、およそ10年間の間に、、、、
男性の平均寿命は1.86歳伸び、健康寿命は2.26歳伸びています。
また、女性の平均寿命は1.15歳伸び、健康寿命は1.76歳伸びています。
どうやら、日本人の多くは平均寿命も伸びているし、、、
それ以上に、健康的に過ごせる寿命も伸びているようだ、、、ということが言えるようです。
さて、この平均寿命と、健康寿命、、、、、、
この差が小さければ小さいほど、
亡くなるまでに、健康的に過ごすことができる(寝たきりなどの時間が少ないイメージといえば伝わりやすいでしょうか)、、、、、ということになります。
仮に、平均寿命が100歳という国があったとしても、、、、
健康寿命が70歳、ということであれば、、、、
その国では、平均的に人は最後の30年を寝たきりであったり、介護を受けながら過ごす、、、ということになるわけです。
そういった老後の過ごし方が、社会のあるべき姿であるかどうかは色々な考え方がありますので、、、、
ここでその是非については論じませんが、、、、、、
この「健康日本21」の目的は、壮年期死亡の減少、健康寿命の延伸及び生活の質
の向上とはっきりとうたっており、、、、、
日本では、健康寿命と平均寿命の差が少なくなる、、そういう社会を目指しているわけです。
(現実的な問題として、社会保障制度が持続可能なものであるためにも、元気でお金のかからない人が大多数でいてもらいたい、、ということもあるでしょうが)
とはいえ、、まぁ、、、現実、、、、、
いくら長生きができるとしても(平均寿命が長いとしても)、健康に過ごせない(健康寿命が短い)なら、、、そういう老後を望まない、、、、ということを一般的に考える人が多いのではないかなと、、、、、
私自身も、長年の介護の仕事を通じて、多くの高齢者の方と接してきて、感じることです。
そして、上で挙げたように、過去10年間で、平均寿命の伸びよりも健康寿命の伸びが大きい、、ということは、、、
その差が縮まるにしてもある程度の限界はあるでしょうが、、まだ少しは伸びていく、、、つまり、寝たきりの時間が短くなっていく、という傾向にあることが予測されます。
実際、2001年度では、男性の平均78.07歳、健康69.40歳、女性の平均84.93歳、健康72.65歳、、、ということなので、、、、
いつの日か、寝たきりが限りなくゼロに近い社会、、、、などという時代がくるのかもしれません、、、、
それが何十年先のことかはわからないですが、、、汗
ちなみに、昭和25年では、女性の平均寿命は61.5歳、男性58.0歳、、、と、、、
戦争の影響もあるのでしょうが、すごく若死にする社会だったみたいですね。
そう考えると、長生きできる社会になったんですね。
、、、、ここだけを見てみると、長生きできる社会 = よい社会、、、みたいな感じ方をしてしまうのですが、、、、
その中にも、病院のベッドで、寝たきりのまま数年間を過ごしたり、、、、
胃ろうやチューブによる経管栄養で伸びている寿命がある、、ということについて、、、、
例えば北欧や欧米など、寝たきりの人が少ないと言われる諸外国の人から見てみると、、、、、、
ものの見方や終末期、尊厳死などの考え方によっては、ネガティブに見えるかもしれない、、、、、
というのも、そういう国では、口から食事や飲料をとれなくなったら無理にチューブなどをつけずに、食べれるもの、食べたいものを少しずつだけでも口から摂取して、、、、
最期は、自然と枯れるように、痛みや苦しみもなく、2週間ほどで亡くなっていく、、そういう亡くなり方が自然な最期であり、チューブにつなぐなどは虐待である、ということだそうで、、、、
今の日本だと、そういう考え方をするのは、まだ少数かもしれません、、、
もちろん、その方法にもマイナス面があるのだそうで、、、、
たとえば、そういう状態になっても、適切に治療をしたら、また元気になって、口からしっかりと食べれるようになって、という、日本だと元気になる可能性のあったいのちも、、、、
実はみすごされているケースがある、、、という記述を目にしたことがありますので、、、、
なかなか、こういう終末期がよいよね、と言い切るのは、、、
人により、国により、社会により、そして時代によっても、変わってくるので、難しいですね。
、、、もう一つ、今回の記事を書くにあたり、資料に目を通していくうちに、、、、
すごく気になったことがありまして、、、、
それは、都道府県別の健康寿命なのですが、、、、、
2019年において、男性は健康寿命ベストが大分県の73.72歳、ワーストが岩手県の71.39歳・・・・・
女性は健康寿命ベストが三重県の77.58歳、ワーストが京都の73.68歳・・・・
都道府県別にこれほど大きな開きが出る、という理由は一体何なんでしょうね??
岩手県の男性が、そして京都の女性が健康で長く過ごせない事情が何かあるのか?
逆に、大分県の男性が、そして三重県の女性が健康で長く過ごせる事情とは一体何なのか???
仮説らしい仮説も、まったく思いつきません。
さて、この都道府県別の健康寿命も、3年ごとのデータがありまして、、、、、それを見ますと、3年ごとに上位、下位がそれなりに目まぐるしく変わっているので、、、、
たまたまなのかなぁ、、、、???
地域ごとの事情ということであれば、、、、、
大体毎回同じような傾向になるはず、、、と思いますので、、、、
、、、やっぱり偶然なのでしょうかね????
ちなみに、大分県の男性が長生きできる理由として、一番最初に私が考えた理由(ムリヤリ仮説をたてた)として、、、、
「大分には温泉があって、あったかいし、ほこほこして、ストレスもなくなって、良いのでは?」という、、、
子供のような理由を思いついたのですが、、、、
3年前の大分の男性の健康寿命は、下から数えた方が早い、、、もちろん、3年前にも大分には温泉がありましたし、、、、なんやったら、温泉は日本各地にいっぱいあるわけですし、、、、、
やっぱり、、、まったくわかりません、、、、、
誰か、最もらしい理由をご存じの方がいらっしゃれば、ご教示頂ければ嬉しいなぁ、、、、。