心理的盲点(スコトーマ)と介護

おはようございます、こんにちは、こんばんは。

日々、淡路島は洲本市の、介護 福祉の向上のために頑張っている身ではありますが、、、

まだまだ勉強、果てなく、終わりのない旅路です。

そんな旅路の途中、最近、介護をする上で、とても大切なことを学んだので、、、、、、

ぜひ、ブログに投稿したいな、と思いまして、、、、

皆さんは「盲点」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

見えているはずなのに、見えない、、というやつですね。

実は、人間の心理的にも、「見えているはずなのに見えない」という部分がありまして、、、、

これを「スコトーマ(心理的盲点)」と呼ぶのだそうです。

人間の脳は非常に優秀ではありますが、その優秀さゆえに、あまりにもエネルギーが必要だそうで、、、、

ちょこちょこと、私たち自身でさえ気が付かないうちに、手抜きをします(そうしないと、エネルギーが足りない)

そのうちの一つとして、脳が重要ではない、と判断したものについては、「意識しない」ということで、見えていないものと同じ状態になるのだそうです。

こうすることで、脳のリソースを少しでも空けよう、ということなんですね。

(MP3ファイルが人間の耳には入らない波長の音域データを削ることで、音質を変えずにデータ圧縮をするようなものですかね?)

さて、スコトーマの例として

たとえば、、、タバコが吸いたくてたまらない人は町を歩いていると、色んなところにタバコの自販機や喫煙所が目に入ります。

その一方で、レストランやカフェなんかはあまり目に入りません。

逆に、お腹がすいている人は、町を歩いていると、レストランや定食屋が目に入ります。

一方、この人の目にはタバコの自販機や喫煙所は目に入っても意識されない。

「視界に入っても、脳には認識されない」ということです。

逆に、「意識しているものは、視界に入ると脳がすばやく認識をする」ということですね。

これ、考えてみれば当たり前なのですが、、、、、

誤解を恐れず、簡単に言い切ってしまえば、「その人にとって重要な概念・出来事であれば、それに対するスコトーマが外れて、認識をしやすくなる」ということになるでしょうか。

実際に、このスコトーマが外れると、今まで意識していなかったものがやたらと視界にはいってきたりして、、、、、

これは私の実体験なのですが、今まではあまり興味がなかったある衣類のブランドに少し興味をもちますと、、、、

町を歩いている人がそのブランドを身に着けていることにやたらと気が付いたり、、、、、

カブトムシやクワガタムシ採集に大人になってからはまった時期があったのですが、、、

そうなると、自然豊かな淡路島で車を走らせていると、あちらこちらに「クヌギの木」がやたらと目に入ったり、、、、
(※ カブトムシやクワガタはクヌギの樹液が大好きなのです )

気になる二輪車のブランドができますと、それまでは全く走っていることにさえ気が付かなったはずの、その二輪車ブランドのバイクがやたら町を走っているのに気が付いたり、、、と、数えあげればキリがありません。

この、「本人様の関心のあるモノ・コト」については興味が湧き、

目に入ってくる、意識して気が付く、、、まさに、心が動く、ということですが、、、、

逆にいえば、本人にとって重要度が低いものは、意識をしないため、「ないものと同じ」という状態になりかねないわけですね。

この「スコトーマが働く・働かない」という視点は、

介護をするにあたって、大いに気を付けておかなくてはならないのではないかと思います。

たとえば、、、、、、

普段お薬を飲み忘れることが多い人にとって、「きっちりとお薬を飲む」ということは重要ではない可能性があります。

そんな人にとって、「お薬を飲む」という概念の重要性を上げることができれば、、、、

スコトーマを外すことができ、お薬が飲み忘れにくくなる、かもしれません。

もちろん、認知症など脳機能の問題もあるとは思いますが、、、、、

そういう場合であっても、、、、、

その人が、「壁に飾ってある家族の写真を眺める」ということに対して重要性を高く感じていらっしゃる場合は、、、、

その家族の写真の横に、

吹き出しを作って、紙で「おあばあちゃん、お薬をのんで元気になってね」などの言葉とともに、お薬入れを設置したりなど、、、、、、

何らかのアプローチのヒントになったりするわけです。

ところで、最近訪問をしたあるお宅での話なのですが、、、、

そこのおじいさんとお話をしておりまして、、、

ひょんな事から、コロナウイルスには気を付けましょう、という話になり、、、、

私も、コロナの時期なんでアルコールを持ち歩いています

と話をしましたところ、、、、、

間髪いれず、

「飲むなよw」

とジョークを言われました。

この方は、「お酒」という概念への関心が強いのか、、、、

それとも「人を笑わしてやろう」という概念への関心が強いのか、、、、、

私としては前者だと思ったのですが、、、、

この人にとってはアルコールは「消毒するもん」ではなく、「飲むもん」ということなのかなぁ。

この方の反応が、あまりにも素早く返されましたので、思わず笑ってしまいました。

私は、下戸でお酒をほとんど飲めないことに加え、コロナが猛威をふる今の時期、アルコールといえば消毒するもんなのですが、、、、

いずれにしても、次訪問をすることがありましたら、お酒の話をしてみるつもりです。

きっと、「お酒」に関してはスコトーマがしっっっかりと外れていらっしゃる方なのではないかと思いますw

前々から、ケアマネジャーや介護の世界では、本人の興味・関心のあることを大切にして、意欲につなげたり、活動性を上げたり、といったアプローチをするよう教育されているわけですが、、、、、

まさに、そういうことが理由なんですね。

弊社のデイサービスほほえみでは、まさにそういったアプローチを大切に考えています。

興味がありましたら、いちどのぞいてみてくださいね→ 洲本市 五色町のデイサービスセンターほほえみはこちら

皆様も、ご家族の介護などをされていて、「どうしようかな」となったときに、ご本人様が大切にされている概念などをうまく活用することを考えてみてはいかがでしょうか。

皆様の介護ライフが、少しでも楽しいものになりますように、、、、。

豊生ケアサービスでは、兵庫県 洲本市 の訪問介護(ヘルパー)、居宅介護支援(ケアマネジャー)、地域密着型通所介護(デイサービス)、放課後等デイサービス、介護保険外の自費での総合お手伝い事業「まごの手」、淡路市の有料老人ホームなど、多様なサービスを展開し、皆様の介護のお手伝いを致します

お気軽にご相談ください。

よかったらシェアしてね!