高齢者の交通事情を改善?バスの小型化

こんにちは

淡路島で訪問介護、通所介護、有料老人ホーム、居宅介護支援事業所、放課後等デイサービス、飲食を事業運営している豊生ケアサービスでございます。

さて、淡路島で高齢者の方と接しておりますと、困りごととしてよく耳にするのが、、、

「車にのれないので、非常に不便である」という話です。

どうしても、年齢を重ねてきますと、とっさの判断や、車の運転が難しくなってくる、、、

結果として、交通事故などを起こしてしまう、という不幸なニュースは、皆さんご存じの通りです。

そうなってきますと、、免許返納、という選択をされる方が多くなるわけですが、、、

問題はその後の移動手段です。

淡路島ではバスの値段も島外と比べると高く、また便数も決して多いというわけではない、、、

タクシーを利用することになるわけですが、それはそれで価格が高い、、、

少しの区間だけだと、頼みづらい、、、など、、、

自家用車がなくなった時の不便さは、推して知るべし、というところです。

そんな中、

洲本市のコミュニティバスなどもあり、こちらはかなりお安く(最長区間の洲本BC~五色高田屋嘉兵衛公園でも440円。免許返納者はさらに半額)利用できるのはありがたい。

さらに、フリー乗降区間というのがあるようで、こちらは安全な広さのある道で、危なくない場所なら自由に乗降ができますよ、というもの。

従来の大型なバスとは違い、小型バスのため、小回りが利くのでしょうね。

けっこう便利な仕組みとなっております。

、、、、そして、、、かなり便利になってはいるのですが、一日4便。

また、基本的には、広い道を洲本 → 五色、そして下りはその逆を一本道で行く、というイメージでしょうか。

あまり細かい道とかに入ったりは、むずかしい、ということですね。

、、といいましても、、限られた資源、、、、ここでは、資金、運転手さん、時間、バス、ルート、、他にも細かい要素はたくさんあるでしょうが、、、とにかく、これらを効率的に使おうとなると、どうしても最大公約数の希望にこたえる、、、という形になってしまいますので、少数の人しか望まない細い道や、お店、お医者さんなどのルートを通らない、、というのは仕方のないことです、、、。

とにかく、バスのルートについては、効率性と利便性はトレードオフの部分がありますので、、、、、

こういう運営の仕方をするのは至極当然のことだと思います。

きっと、私もそう考える!!

ところが、、、、少し前のニュースになるのですが、山形県鶴岡市のとあるバス会社がおこなった逆転の発想が、すごくて、、、、

非常に感心いたしました。

これ、淡路島でも同じような発想で何とかならないのかな???

詳細はこちら

~~~ 以下引用 ~~~~

山形県鶴岡市の庄内交通が、市中心部を巡回する路線バスの増便に踏み切り、乗客数を大幅に増加させた。地域の人口減で利用者数が頭打ちとなる中、バスを小型化して利便性を向上させる「逆転の発想」で、新たな需要の掘り起こしにつなげた。交通政策の専門家も「非常に良いモデルケース。全国で参考になりそうだ」と評価する。

 市中心部の路線バスは定員約25人で1日12便運行していたが、2022年10月から定員12人のワゴン車に変更。便数は1日48便と一気に4倍に増やした。医療機関やスーパーマーケットの近くを通るようルートを再設定したほか、車両の小型化を生かして細い道までルートに追加した。

 庄内交通によると、22年10月~23年3月の乗客数は約2万9千人で、前年同期に比べ3倍以上に増えた。増便以前は年間約2万人で推移しており、わずか半年で1年間の乗客数を上回った形だ。

 増便の狙いは、高齢者の移動手段の確保だ。同社の高橋広司専務は「加齢で運転免許を返納したくても、車社会の鶴岡市では生活できなくなってしまう」と語る。

~~~~ ここまで ~~~~

バスの利用者数が減少傾向になる中、バスの本数を逆に増便する、ということはかなり勇気のいる決断だったと思うのですが、この取り組みがうまくいった、ということは、ある程度の人数がいるなら、淡路島でも同様にうまく稼働できるかもしれません。

淡路島も、鶴岡市と同様、車社会であり、免許返納後の利便性の低下はすさまじいものがあります。

さて、鶴岡市は、人口11万人ほどに対して、高齢化率は35.4%、ざっくり3.9万人ほど65歳以上の人が生活をされています。(2020)

一方、洲本市の人口は、ざっくり4.1万人、高齢化率は36.6%(2020)、1.5万人ほど65歳以上の人が生活をされています。(2020)

ちなみに、、、旧洲本市街地の人口は3.3万人、65歳~の方は約1.2万人、、、ざっくり規模としては、乱暴な比較ですが、高齢者の人口は、旧洲本市街地は鶴岡市の31%弱、、、(旧五色町と旧洲本市街地は距離的に大きく隔たりがありますので、ここでは、旧洲本市街地だけで試験運用をしてみるということで考えてみます)

そして、運転ができなくなるのは65歳~ではなく、おそらく、80歳~とかになる、、ということを考えますと、後期高齢者数の比較が大切になりそうです。

ここでは、簡易的に、高齢者のうち、後期高齢者が占める割合が、両市ともに、日本全体の51.5%と同じであると仮定して話をすすめますと、、、(R2の国勢調査の結果は、だれでも見られますので、上記のような乱暴な感じではなく、旧洲本市街地の数字と鶴岡市の数字を見比べたら、より正確に比較、評価ができると思いますので、興味のある方は一度調べてみてください)

鶴岡市の後期高齢者(免許返納者が多いと予測される人数)が約2万人、一方、旧洲本市街地は約6200人です。

さて、、、、2万人の後期高齢者がいる鶴岡市では、うまくいった小型マイクロバスの本数増便による利用者数増加、、、、、

旧洲本市街地では6200人ですが、、、、どうですか?淡路交通さん。

鶴岡市では、年間のバス利用者数が2万人、ということですから、鶴岡市の後期高齢者と同じ数字という結果になっています。

もしも、旧洲本市街地でも、年間のバス利用者数と後期高齢者数が同様の数字になると仮定したら、年間6200人の利用者数、、、、。

この数字って、事業運営して割にありそうですか?

もし、よさそうなら、、、、一度、試験運用なんかをやってみる、、、というのは、、、、。

、、、と、ここまで計算してみて、6200人を365で割り算してみたら、一日あたり17人弱、、

一人300円の運賃なら、5100円、、600円でも10200円、、とほほ、、、、、

なんだか、これだと採算どころか、、、、運転手さんのお給料もでなさそうですね、、、、

ちなみに、庄内交通のバス運賃をみましたら、それなりの価格設定。

でも年間2万人ということは、一日あたり55人弱くらい、、、

行政の支援もあれば、なんとかなるのかなぁ、、、??

、、、まぁ、洲本市でやるとしても、距離に応じて600円~設定もできるはずなので、、、

可能性はある、、、のかな、、、??

本数が減少することで利便性が下がり、さらに客数が減るという悪循環に陥っている、、田舎のバス利用者数減少問題、、、。

逆に便数を増やす、ということでお客さんが増え、利便性が増える、、というヒントになるケースですが、、、

淡路島では、、、どうなんだろう、、、?

ぜひとも、高齢者の皆様の足と交通会社の経営という両者がうまくいくような、、、、

そんなやりようで、賢い人、やってもらえませんかーーーー??

、、、、、というか、、、、、

完全自動運転できる車ができれば問題解決ですが、それはまだまだ先のこと、、、、。

現実的な解決を考えますと、、、

今の規制の中でやろうとすると、難しいことっていっぱいありますし、、、

いっそ、、、、ライドシェアとかを解禁したり、、、

規制緩和、、、をすすめるとか、、、、

ダメ、、ですかね、、やっぱり、、、

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