歯磨き(口腔ケア)のはなし 1

最近はすっかりと寒くなってしまいましたね。

冬到来!という感じで、、、

ぼちぼち、コタツを出そうか、なんて話が我が家でも出てきています。

食後にコタツでみかんをたべながら、TVやネットをみていると、そのまま気持ちよくてウトウト、、、

食後の歯磨きもしないまま、気が付けば、何時間もたっている、、という、、、、

そんなことって、皆さんないですか?

なんでこんなことをいうかといいますと、、、、

最近、歯磨きの大切さを再確認する記事をインターネット上でみまして、、、、

結構な「へぇ~」であったので、ここでちょっとご紹介して、皆さまと共有したいと思います。

ところで皆さん、「ガン」という病気、怖いですよね。

2021年、日本人がかかる「ガン」の患者数予測の内訳は以下の通りです。

男性 : 1位 前立腺    2位 胃    3位 大腸

女性 :  1位 乳房    2位 大腸    3位 肺

男女計 : 1位 大腸   2位 胃   3位 肺

(国立がん研究センターWEBサイト 「がん罹患数予測(2021年)」より

上記から、「日本人の男女別」にみますと、注意すべき癌は前立腺癌であったり、乳がんであったり、と、部位が異なるのが分かりますが、「日本人」というくくりでみますと、もっとも気を付ける必要があるのは、どうやら「大腸癌」のようです。

さて、ここでもう一つ、皆様耳にしたことがあると思われる病気なのですが、、、「歯周病」っていう病気ありますよね。

お口の中に悪い細菌がふえて悪さをする、、というイメージだと思いますが、もう少し詳しく説明しますと、、、、

「歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し歯肉の辺縁が炎症を起こして赤くなったり、腫れたりしますが痛みはほとんどの場合ありません。さらに進行すると膿がでたり歯が動揺してきて、最後には歯を抜かなければならなくなってしまいます。」

(日本臨床歯周病学会ホームページ 「歯周病とは?」より)

そして、この歯周病にかかっている人数は、成人のおよそ7割、といわれています(厚生労働省 「歯科口腔保健に関する最近の動向」より)

つまり、、、歯周病という病気は、程度の差こそあれ、多くの人がかかっている、ということなんですよね、、、。

さて、一見関係のない「大腸癌」と「歯周病」なんですが、、、、

重症の歯周病患者は、大腸癌発症のリスクが2倍になる」ということが言われています。

詳細は、リンク先を参照して頂ければと思うのですが、ざっくりと説明いたしますと、

歯周病の原因とされる細菌が、大腸癌の組織の中にも発見された、ということ、そのため、それらの患者の歯周病を治療したところ、大腸癌の組織中に含まれている同一の細菌も減少した、ということ。

⇒ すなわち、しっかりと歯周病治療を行うことで、大腸癌のリスクを低下させられる可能性がある、ということです。

また、同記事中でも述べられていますが、実は歯周病が糖尿病、動脈硬化、アルツハイマー、誤嚥性肺炎などの病気とも関連があることがわかっており、これらの病気を予防する観点からも、口腔ケア(歯磨き)をしっかりと行いましょう、ということです。

たまに、「総入れ歯で歯がなくて、歯磨きしなくても虫歯にならないから、歯磨きはしないよ」という高齢者の方がいらっしゃいますが、、、

歯周病菌、という細菌がいて、それらが体に悪さをするため、歯がなくて虫歯にならないから歯磨きをしなくてよい、というわけではないんですよね。

そして、逆に言えばこういうことに気を付けるだけで、大腸癌という、日本人が多くかかっている怖い病気にかかるリスクを半分にすることができる、、、という、、、、

さらにさらに、他にも関連のある糖尿病や動脈硬化やアルツハイマーや誤嚥性肺炎などのリスクも下げることが出来る、、、

と考えれば、歯磨き(口腔ケア)って大切だな~~~、、、、、と思います。

さて、この歯磨き(口腔ケア)のお話、もう少し続きます。

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