歯磨き(口腔ケア)のはなし 2

さて、前回、歯周病と大腸癌には関係があることや、他にもアルツハイマーや糖尿病、動脈硬化、誤嚥性肺炎などとも関連があるので、歯磨きをしっかりとした方がよいですよね、ということをご紹介いたしましたが、、、

今回は、誤嚥性肺炎と歯周病の関係について、少しご紹介したいと思います。

まず、そもそも体力の弱った高齢者の方は、なぜ肺炎になりやすいのか??ということなのですが、、、、

肺炎になると、肺のバイキンと戦うために、多くのカロリーやタンパク質が必要になってくる、、、

そこで、体は全身の筋肉(カロリー、タンパク質)を使う → 筋肉が細くなっていく

、、、結果、筋肉量が減り、歩けない、立ち上がれない、トイレに行けない、嚥下障害のために食べられない、ということになるのだそうです。

こういった、肺炎、、、、これまでは、飲み込みの障害があるために、食事が肺に入って起こる、、とかんがえられてきました。

ですが、嚥下障害のある人であっても、口がきれいなら、肺炎にはなりにくいのだそうです、、、。

では、何が原因で・・?ということですが、、、、

実は、「夜、寝ているうちに口のバイキンが唾液と混じって、肺に入り込むことからも肺炎が起こる」と言われています。

もちろん、若い人も夜間誤嚥が起きているのですが、体力があるため、そのまま肺炎にならずに済んでいる、、というだけのことで、これが体力のない高齢者の場合、肺炎にまですすんでしまう可能性が高くなるのだそうです。

つまり、、、⇒ 体力の弱い、栄養不足の高齢者を汚れた口のまま寝かせてしまうと、肺炎になりやすくなる。逆に言えば、口腔ケアで口がきれいな状態であれば、夜に唾液を誤嚥しても、肺炎にはならない!!

実際に、特別養護老人ホームで経過期間2年、口腔ケアをした人としなかった人とを追跡した調査があるのですが、

発熱発生者(7日以上)は 29% → 15%

肺炎発症者は 19% → 11%

肺炎による志望者 16% → 7%

というデータがあります。

(要介護高齢者に対する口腔衛生の誤嚥性肺炎予防効果に関する研究)

恐ろしいことに、、、、

歯磨きをしない口の中は、ウンチと同じくらい菌の数がある、、、、

と言われています。

ということで、、、、

「歯磨き(口腔ケア)」をしっかりとすることで、肺炎予防に効果がある、ということです。

これはつまり、肺炎になって筋肉が落ちたりすることを予防できる、、、という風にも言い換えることができます。

すなわち、自分の体で元気に過ごせる、歩ける、トイレにいける、という可能性を高めることでもあります。

多くの研究者の皆さんが熱心に研究をし、その成果を発表することで、様々なことが分かってきました。

歯周病菌が色々な病気と関連がある、ということもその一つです。

この時代に生きる上で素晴らしいな、と思うのは、そういった優秀で素晴らしい研究者の皆さんの成果、知識の恩恵を、簡単に受けとることが出来る、ということです。

ちょっとしたことに気を付けるだけで、健康で気持ちよく生活できる可能性が高くなります。

「私には歯がないから」「虫歯にならないから」といった理由で、歯磨きをおろそかにするのではなく、、、

ちょっと頑張って、歯磨きをされてみては、と思います。

もちろん、本人様が難しければ、これを読んでいるご家族様がトライされてもよいと思いますし、、、

もしも難しければ、ケアプランなどに口腔ケアを入れて介護サービスでお手伝いをすることもできます。

なお、洲本市さんの方で、歯科衛生士さんの無料の相談をすることができますので、興味がある方は一度お問合せをされるとよいでしょう。

皆様の介護ライフが少しでも楽しいものになりますように、、、。

豊生ケアサービスでは、兵庫県 洲本市 の訪問介護(ヘルパー)、居宅介護支援(ケアマネジャー)、地域密着型通所介護(デイサービス)、放課後等デイサービス、介護保険外の自費での総合お手伝い事業「まごの手」、淡路市の有料老人ホームなど、多様なサービスを展開し、皆様の介護のお手伝いを致します

お気軽にご相談ください。

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