「がん」の早期発見について

介護保険をご利用になられるのは65歳以上の方が多いわけですが、、、

40~64歳であっても、16種類の特定疾病に該当し、それが原因で介護が必要となれば、、、

介護保険によるサービスを利用することができます。

で、その16種類の特定疾病の一つには、「末期がん」があります。

進行をしてしまえば、治療をすることは難しい、、、ですが、、、

「がん」という病気は決して治らない病気ではない ー それも、がんが大きくなる前に治療をすることで、生存率が高くなる、という話はよく聞きます。

そのために、いかに早く発見するか、、、、

「ガンの早期発見」が大切である、とよく言われます。

そこで、病院や住民健診、健康診断などで各種検査を毎年定期的に受けましょう、ということが推奨されるわけですが、、、

時間、お金、身体的な負担がそれなりにあるわけです。

もちろん、体や健康には代えられないものですが、、、、

「手間」や「コスト」が大きいと、いかに大切な自身の体のことであっても、後回しにしがち、、、、

人間とはそういうものです。

そんな中、すごく安価に、簡単に、早期であっても、高感度のガン検査ができる、ということで最近話題になっているのが、、、

線虫という1mmほどの小さな虫と、尿を使ったガン検査です。

この検査、がん患者をがんと判定する感度は86.3%とのことで、しかも対象となるガンは胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がん、膵臓がん、肝臓がん、前立腺がん、食道がん、胆嚢がん、胆管がん、腎がん、膀胱がん、卵巣がん、口腔・咽頭がん(15種類のがん)に反応することが確認されている、、、全身のがんを網羅して調べることができる、というのは便利です。

しかも、長時間体をこねくりまわされることもなく、尿のサンプルを採取して送付するだけですから、、、、

ラクちんです。

さて、この検査、今まではがんのリスクを評価することはできたのですが、、、

どの部位のがんにかかっている可能性が高いのか?などという評価ができるわけではなかったのです。

つまり、がんのリスクが高い、と評価された場合、、、、、

胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がん、膵臓がん、肝臓がん、前立腺がん、食道がん、胆嚢がん、胆管がん、腎がん、膀胱がん、卵巣がん、口腔・咽頭がん 、、、、のどれかになっている可能性があるよ!!ということを教えてくれる、というわけです。

なので、仮にがんのリスクが高い!と評価がされても、どこに受診したらよいのかわからない、、という事もあるかもしれません。

まぁ、そういう時は、全身のPET検査を受けることになるのでしょうが、、、

もちろん、それを差し引いても、ステージ0~1の段階でもわかる、という事は素晴らしいことです。

でも、、、、できれば、どこのがんなのか?という所までわかったら、発見⇒即治療、とスピーディーな対応ができるわけですから、、、

ベストですよね。

そして、、、、、今回、この線虫を使った検査において、、、、

特に難治性のガンとして知られる、膵臓(すいぞう)ガンの判別が可能になった、というニュースがありました。

また、記事によれば、今後、罹患している可能性が高いがんの特定についても、重要度のたかいものから取り組んでいく、とのことで、、、

難治がんである膵臓がんの予防につながったり、、、

その他のがんの予防にもつながっていく、、、とすれば、、、、

本当に素晴らしいことだと思います。

ところで、もともとは、このサービスを提供している会社の社長である広津崇亮氏が、九州大学で行っていた研究がベースとなっているそうです。

このサービスが販売されるずっと前、たしか、6~7年くらい前だったかなぁ、、、、、

テストマーケティングのような形で、このサービスの前身を受けられた時期がありまして、、、、

その時はまだ九州大におられたと記憶しているのですが、当時、1~2年程の間、理容室などで、このサービスの販売をしておりました。

で、私とかみさんも一年間、三カ月ごとの4回、この線虫を使ったがん検査をうけまして、、

すごく便利だなぁ、、、と思った記憶があります。

その時は、一年間4回の検査で12000円程で受けられました。(HPをみたところ、今は1回12000円程度になっているみたいです。が、もちろん、それでも全身を網羅的に検査できるとしたら費用は安すぎるくらいですが)

で、その時は、私たち二人とも、がんの罹患リスクは低い、という判定であり、ほっと安心したのですが、、、、

研究の一環として、必要なサンプル数も集まった、とかいう理由で、そのすぐ後に美容室での販売が終了しまして、、、、

それから数年、、、、実用化を待ち望んでいました。

で、現在、実用化され、、、販売もされているのですが、、、、、

、、、ただ、残念なことに、淡路島では、このサービス、、、、使えないんですよね、、、、

大阪まで行かないとダメ、、、、

尿を集荷してくれるサービスもあるにはあるのですが、、、、

淡路島は対象外、、、、(2021年11月29日現在)

ということで、、、、

早く、集荷サービス、淡路島にも対象地域を広げてほしいと思っています。

ホームページによると、対象地域は順次拡大中とのことですので、、、、

期待しています。

さて、この検査では、C-elegansという線虫を使うそうなのですが、自然界では土壌中に生息しています。

目や耳がなく、代わりに嗅覚が非常に発達していることが知られています。

また、雌雄同体であるため、単体で繁殖することができ、繁殖が容易なことも特徴のひとつだそうです。

本当は犬の方が臭覚の感度は良いようなのですが、犬で判定するためには、繁殖、育成、訓練など、様々な部分でコストが合わないため、線虫を使ったのだそうです。

こういった大量に飼育できる生物の中では線虫は臭覚神経が豊富だとのことで、ガン患者の呼気・尿にある特有の臭いを膨大なテストを経て、実用化レベルにまでもっていった、ということです。

本当に、色んなことを研究して、考える人がいるなぁ、、、と、、、

彼らの努力に頭が下がります。

個人的には、こういった研究結果の積み重ねが各個人の健康や、人生の質そのものに大きくプラスの影響を与えると思っておりますので、、、、

注目していきたいなぁ、、、と考えています。

早期発見することで、、、、

介護保険サービス利用の対象となる「末期がん」になる前に治療をし、、、

少しでも、介護が不要である人生が増えれば、、、と願っています。

最後になりますが、、、、

上記はあくまでも私の個人的な感想であり、皆様の今後の健康管理のための判断材料の一つとしてご紹介させて頂いたものです。

実際のサービス利用などについては、ご自身の判断のもと、ご検討下さい。

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