栄養をとっていますか? 低栄養は寝たきりにつながる最初の一歩かも、、

突然ですが、皆様、栄養をしっかりと摂られているでしょうか?

食事は生活の中での大きな楽しみであり、、、、

生きていく上で必須の生命活動であり、、、、

健康にかかわる大きな部分でもあって、、、、

その人を、それこそ物質的に ” かたちづくる ” という、、、、

人生の中で、非常に大切な一部です。

それだけに、栄養に関しては色々な研究があって、、、、、

興味深いものがあります。

たとえば一日の食事摂取カロリーを30%程度抑えることでサーチェイン遺伝子が活性化し、認知症予防になったり、若さを保ったり、と色々な効果がある、、、という研究がある一方、、、、、

26000人以上の高齢者(65-79歳)の方を対象に11年追跡調査した研究では、BMI指数(体重KG ÷ (身長m×身長m))が低すぎる人、つまりやせすぎ~やせぎみの人の方が肥満の人より死亡リスクが高くなる、という研究結果があったりします。(正確には、太りすぎを推奨するわけではなく、やせぎみ~やせすぎよりはふとりすぎの方が死亡リスクが低い、ということで、標準体重~ふとりぎみに該当するBMI:20~29.9まで・・・の人の死亡リスクがもっとも低いようです)

( 北海道大学大学院医学研究院社会医学分野公衆衛生学教室 玉腰暁子 2010 )

ちなみに、上記の研究は、観察研究であり、やせた人がしっかりと食べたらそうじゃない群の人達とくらべて死亡リスクは下がるのか?というところまでは不明であるため、そのような働きかけを推奨するものではない、とも結論づけていますので、要注意です。

ところで、上記で、やせぎみ~やせすぎより、太りすぎの方が死亡リスクが低いようだ、ということをいいましたが、、

決してやせすぎより太りすぎがよい、というわけではありません。

男性16万人を11年追跡・女性19万人を13年追跡調査した研究では、太りすぎの人の死亡リスクが高いことを指摘しています。(と、指摘されなくても、なんとなく予想はついていたかもしれませんが・・)ただ、太りすぎより、やせの人の死亡リスクが高いということが観察されており、ここでもやはりやせていることのリスクが指摘されています。ちなみに、この研究では、中高年の日本人にとってはBMIは21~27が死亡リスクが低い、ということが示されています。

( 国立がん研究センター 肥満指数(BMI)と死亡リスク)

サーチェイン遺伝子を働かすためにはカロリーを抑えるほうがよい、、という研究があったり、、、

高齢者はやせていたら死亡リスクが高い、、という研究結果があったり、、、、

じゃあ、どうしたらよいのか、、ということになるのですが、、、

人生の目的は「長生きをする」というだけではなく、

その人の人生観や、信仰、信心によっても答えは変わってくるので、、、、

一概にこれが正解だといいきることは難しいものです。

たとえば、一切の楽しみをストップして、

半年長生きしたところで、

それは私の望む暮らしではない、、、、

という方もいらっしゃいますし、、、、、

なかなか答えのでない問題ではありますが、、、、

健康で長生きをするためには、というところに照準を合わせて考えてみますと、

厚生労働省は「65歳以上の人について、BMIの数値:21.5~24.9」を推奨しています。

やはり、「やせぎみ~やせすぎ」よりは「標準」を目指しましょう、といったところでしょうか。

よくよく考えてみると、ごく当たり前のような常識の再確認、といった話になってしまうのですが、、、。

私も、高齢者の方にご説明をさせて頂くときは、上記のようにやせすぎよりは太っている方が良い、なので、栄養はしっかりととりましょう、もちろん太りすぎがよいというわけではない、、、なので、お菓子とか、お酒とか、とりすぎには気を付けましょう、というお話をします。(やっぱり当たり前の話ですね)

最近、よく言われているのが

①(低栄養)栄養をしっかりと摂れていない → ②(フレイル)虚弱になり、外出や身の回りのことが困難になる → ③(サルコペニア)加齢、運動不足などにより筋肉量が低下した状態 → ④(ロコモ)運動器の障害により、移動、運動など活動が難しくなる → ⑤ 寝たきり、、、、、

という、寝たきりへ続く負の連鎖が指摘されています。

そこで、私たち介護に関わるケアマネージャーも「しっかりと栄養をとるように高齢者の方には声掛けをしてあげてください」といった教育を受けたり、、、、、

ケアマネジャーの連絡会などでも、研修やお話を聞くわけです。

「体重6カ月で2~3KGの体重減少、BMIが18.5未満、血液検査のアルブミンの値が3.5以下」などというのが低栄養の目安ということで、毎回の訪問時にはお声掛けをして「しっかりと栄養をとりましょう。肉、豆腐、卵、魚など、高たんぱくなものをとりましょう」などという説明をさせて頂いてます。

なお、洲本市では無料で栄養士さんの訪問指導を受けられたりもしますので、、、、

洲本市内在住で、「ちょっと心配だな、、、」という方は、担当のケアマネジャーさんや、洲本市の介護福祉課:0799-22-9333に連絡をしてみてはいかがでしょうか。(各市町村で、同じような対応があるかもしれませんので、行政に問い合わせてみてください)

とはいえ、食べ物にはその人の好き・嫌いがはっきりと出てきますので、、、、

なかなか分かっていても改善は難しいのですが、、、、、

知っていてやらないのと、知らなくてやらない、という所には大きな差異があると思いますし、、、、

これからも声をかけ続けていきたいと思います。

最近、栄養不足かも、、、、と思い当たった方、、、

皆さんも食べやすいもの、おいしいもので、栄養をとっていきましょう。

さて。

先日、会社で食事の話をしていた時に、、、、、

おいしい意外な食べ物の組み合わせという話になったのですが、、、

「納豆 + お酢」

「食パン + 納豆 + チーズ + マヨネーズ(マヨネーズはどちらでもOK)」

という組み合わせをお勧めして頂きまして、、、、、

納豆は高たんぱくですし、体にもよい、とのことですので、、、、

おっかなびっくり、試してみました。

すると、、、、、

メチャクチャうまいっ!!!!!!!

、、、、というほどではなかったのですが、、、

当初の予想よりはおいしくいただけました。

人間、なんでも食わず嫌いせずに試してみると、、、

新しい発見に出会えるなぁ、、、、と思ったのでした。

ちなみに、私のおすすめする「おいしい意外な組み合わせ」は、、、、、

「カラムーチョを食べるときに添える飲み物を牛乳にする」

です。

皆さんの意外なおいしい組み合わせはなんですか?

豊生ケアサービスでは、兵庫県 洲本市 の訪問介護(ヘルパー)、居宅介護支援(ケアマネジャー)、地域密着型通所介護(デイサービス)、放課後等デイサービス、介護保険外の自費での総合お手伝い事業「まごの手」、淡路市の有料老人ホームなど、多様なサービスを展開し、皆様の介護のお手伝いを致します

お気軽にご相談ください。

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