水分補給のたいせつさ

連日、暑い日が続きますね

地域福祉のために、スタッフ一同、今日も汗を流している、豊生ケアサービスです。

さて、この時期になると、介護スタッフの間でささやかれる非常に大切なテーマがあります。

、、、、それはタイトルにもなっている通り、、、、

「高齢者の皆様に、いかにして水分補給をしていただくか?」

ということです。

年齢を重ねますと、どうしてもトイレが近くなる、、、、足腰の痛みがあれば、おっくうにもなろうというもの。

さらに、人によっては、排泄に関するお悩みなどもあります。

それを避けるためにはどうしたらよいか???

行きつく答えが、なるべく水分を飲まないようにしたら、トイレに行く回数も減る!!、、、、ということで、、、、、

自主的に断水を結構される方がいらっしゃいます。

それも、けっこうたくさんいらっしゃる印象です。

あまり、派手に運動をしたり、汗をかかないから、、、、ということを理由にされる方も多いのですが、、、

実は、高齢者の方になりますと、若い人より身体的に脱水しやすくなるのだそうです。

身体の水分量は、子供で75%、成人で60%、高齢者の方で50%、ということだそうです。

筋肉には水分を貯留しておくことができるのだそうですが、高齢になりますと、どうしても若い人より筋肉の量は落ちてきます。

つまり、身体に水分をためておくことが難しくなる、ということで、この点だけでも、脱水には十分気を付けて水分補給をお願いしたいところです。

水分不足による危険について、色々な注意喚起がありますので、少しご紹介したいと思います。

● 水分はこまめに補給しましょう

実は体が一度に吸収できる水分量は、200~250mlだそうです。吸収できない以上に体にとりこまれた水分は、、、、、そのまま尿として体外へ排出されてしまう、、、、こまめにとりましょう、ということには、ちゃんと理由があったんですね

なお、、、厚生労働省の「高齢者のための熱中症対策」というチラシによりますと、一日の目安としては、1.2Lの水分をとりましょう、ということ。一時間ごとに、コップ1杯の水をのみましょう(6杯で200×6=1.2L)ということだそうです。

● 脳梗塞の発症原因にも?

水分の摂取量不足は、健康障害や重大な事故の大きなリスク要因の一つとなります。たとえば、脳梗塞の原因にもなる、、、ということです。

脳梗塞とは、脳血管が閉塞又は狭窄し、脳虚血を来たし、脳組織が酸素、または栄養の不足のため壊死、または壊死に近い状態になる疾患を言います。平成18年の人口動態統計によれば、脳梗塞による死亡者数は78,975人で日本人の死亡原因の中でも多くを占めており、また、後遺症を残して介護が必要となることが多く、福祉の面でも大きな課題を伴う疾患です。

発症時間で最も多いのが夜間から早朝にかけてで、これは、就寝中には水分をとらないために脱水傾向になることと関わっているとされています。また、年間を通じては夏と冬に多く、夏は脱水、冬は体を動かさなくなることが発症と関わっているとされています。

● 心筋梗塞

心筋梗塞とは、虚血性心疾患のうちの一つで、冠動脈の血流量が下がり、心筋が虚血状態になり壊死、または壊死に近い状態になる疾患を言います。平成18年の人口動態統計によれば、急性心筋梗塞による死亡者数は45,039人で日本人の死亡原因の中でも多くを占めています。

動脈硬化病変を基盤として脱水状態になった場合には、閉塞性血栓が発生し、心筋梗塞に至る場合があります

また、他にも、水分不足になると、便秘になったり、せん妄状態のようになり、認知機能低下が疑われる、などともいわれています。

現代の日本では、蛇口をひねると水がでる、、、、、

簡単に飲料水を手に入れることができるわけです。

ということは、意識一つ、行動一つで脱水による健康被害から身を守ることができる、ということでもあります。

しかし、私たちは、嫌がる人達の口に無理やり水を流し込むことはできません汗

必要性を何度も繰り返し説明をして、ご理解いただくように促し、強くお勧めすることしかできないのです。

ぜひとも、これをみていて思い当たる方は、、、、、水分補給をしっかりとしてもらいたいと思います。

最後に、、、、6/28の時事通信社のニュースです

総務省消防庁は28日、20~26日の1週間に熱中症で救急搬送された人が全国で4551人(速報値)に上ったと発表した。1週間の搬送人数としては6月の統計を取り始めた2010年以降、最多となり、前週の1337人と比べて約3.4倍に急増した。
 搬送された人のうち、65歳以上の高齢者が2458人で全体の54.0%を占めた。搬送後死亡したのは4人。
 熱中症の発生場所は自宅の敷地内などの「住居」が1698人と最多で、「道路」、駅などの「公衆(屋外)」が続いた。小中高校などの「教育機関」でも319人が搬送された。
 都道府県別では、東京の458人が最も多く、以下、埼玉(397人)、愛知(277人)、大阪(272人)の順だった。 (C)時事通信社

、、、、ここしばらくの暑さは確かに異常でした。例年、梅雨明けといいますと、近畿地方では7月19日が平均、一方今年は6月28日、、、、、

暑い夏の始まりです、、、、汗汗汗

お互い、水分不足には十分気を付けてこの夏を乗り切っていきましょう♪

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